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社会不適合者の生きる道

【写真付き】新疆ウイグル自治区の家庭料理

 

新疆(しんきょう)ウイグル自治区って?

皆さんは新疆ウイグル自治区がどこにあるのか知っていますか?

新疆ウイグル自治区(以下、新疆)は中国の西端に位置する自治区で、中国で最大の面積を誇る行政自治区でもあります。

地図を見て頂けるとわかるように、新疆はインド、パキスタンアフガニスタンタジキスタンキルギスカザフスタンロシア連邦モンゴル国の8ヶ国と国境を接しています。

 

詳しくは下のリンクからどうぞ。

ja.wikipedia.org

 

どうして新疆のウルムチへ?

たまに日本のニュースでも取り上げられますが、実際のところ、多くの日本人にはあまり知られていないのではないかと思います。

以前の私もその例外ではなく、「新疆は中国の西の方にある!」ぐらいの知識しかありませんでした。

当時の私にとって新疆は、全くの未知の場所でした。

しかし新疆出身の彼氏と出会い、彼から新疆について色々と教えてもらう中で、私は自然と興味を持つようになりました。

そして、「いつか遊びに行けたらいいなぁ。」なんてぼんやりと思っていました。

そんな私にチャンスが訪れたのは今年の1月、当時上海に留学中の私はもうすぐ冬休みを迎える頃でした。

その頃、彼の両親が「冬休みが2ヶ月もあるなら新疆に来て、春節(中国の旧正月)を一緒に過ごそう。」と提案をしてくれました。

私はそのご厚意に甘えさせてもらい、新疆のウルムチ市にある彼の実家に約1ヶ月半の間、滞在させてもらいました。

 

新疆の家庭料理をご紹介

彼の実家ではお母さんが、毎日3食手作りの料理を振舞ってくれました。

お母さんは日本人の私が普段どんなものを食べているのかわからないので、料理が私の口に合うかどうかを心配していましたが、お母さんの作る料理はお世辞抜きにおいしかったです。 

おかずは基本的に炒め物が多く、いつも2~3品作ってくれました。

味付けは比較的シンプルですが、ニンニクと唐辛子が多めに入っているので香りが良く、まさにご飯が進むおかずでした。

 

炒め物をする時、「そんなに油を使うの?」ってぐらい油をたくさん使います。

でも強い火力で一気に炒めてしまうので、野菜はシャキシャキと食感が良く、私は全く胃もたれしませんでした。

味の特徴を一言で表現するなら、しょっぱ辛い物が多く(でもすごくしょっぱい訳ではない)、日本のように砂糖を多く使った料理は出てきません。

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左手前から、エビとニラの炒め物、スペアリブ、青菜とカリフラワーの炒め物

 

主食はお米や麺、小麦粉で作った粉食で、この日は重湯と中国のパンが主食でした。

写真の奥に写っている三角形のパンは、生地が何層にも重なり合っていて、茶色の部分にはクミンが塗ってあります。

市場で買ってきたものをオーブントースターで温めると、生地がカリッとして、クミンがさらに香ばしく香ります。

ただ口の中の水分が全て持って行かれるので、重湯(写真左)との組み合わせは理にかなっていると思いました。

マッシュルームは日本のものよりも大きくまた肉厚で、私はこのマッシュルームの炒め物が好きでした。

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マッシュルームと青菜の炒め物、お粥、中国のパン

 

中国の北部では、麺や餃子、マントウ(肉まんの餡なし)などの小麦粉を使った食べ物が好んで食べられています。

お母さんもよく、小麦粉と水から手作りした麺料理を食べさせてくれました。

当然のことながら、手作りの麺はコシがあっておいしいです。

市販のものとは食感が全然違います。

スープはトマトベースのものが多かったです。

というのも、お母さんは家庭菜園でトマトを育てていて、一度に食べきれないほどのトマトが収穫できるので、瓶に詰めて保存食にしていました。 

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パクチーと刻みニンニク、お酢を少し入れて食べるともっとおいしい

新疆といえば、羊肉料理が大変有名なのですが、実はお母さんも私も羊肉があまり好きではないため(※火鍋と串焼き羊肉は除く)家では1,2回ぐらいしか食べませんでした。

お父さんが私に食べさせようと思って買ってきた大量の羊肉を、お母さんがお父さんに文句を言いながら料理をしていたのはいい思い出です。

 

まとめ

今回紹介した家庭料理はほんの一部分に過ぎません。

でもなんとなくでも、イメージが伝わったらいいなぁと思います。

日本ではなかなか食べられないような本場の新疆料理をたくさん食べた結果、1ヶ月半で5キロぐらい体重が増えましたが、それでもまだ食べられなかった料理がいっぱいあります。

中国は本当に食べ物の種類が多いです。

そして一度食べたら忘れられない、そんな料理がたくさんあります。

今後は家庭料理だけではなく、お店で食べた新疆の名物料理なども紹介していけたらと思います。