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【鋸山】登山初心者にオススメしたい千葉県の低名山

 

鋸山(のこぎりやま)に登ってきました

房州低名山の一つである鋸山(のこぎりやま)に登ってきました。

房州低名山とは、房日新聞社により2007年に刊行された書籍『房州低名山&温名湯』において紹介された千葉県南房総エリアの低名山です。

今回は鋸山ロープウェーには乗らず、徒歩で登頂、下山をしました。

実際に登ってみて、色々気付いたことがあったので、今後鋸山にハイキングを考えている方の参考になれば幸いです。

 

鋸山へのアクセス

鋸山は千葉県安房鋸南町と富津市の間に位置する標高329.4mの山です。

車で行く場合は、鋸山ロープウェーがある山麓駅の駐車場、もしくは浜金谷駅からほど近い金谷海浜公園の駐車場が便利です。

私達が行った日は祝日だったため、午前11時の時点で山麓駅の駐車場はすでに満車になっていて、空きを待つ車の列ができていました。

車で行かれる方は、やはり早めに到着された方がいいかもしれません。

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鋸山ロープウェーのある山麓

この2ヶ所以外にも、浜金谷駅付近に有料の小さな駐車場がありました。

しかし、大通りから入り組んだ場所にあるため、土地勘がないと非常にわかりにくいです。

 

電車を使って行く場合は、JR内房線浜金谷駅かJR内房線保田駅のどちらかで降りることになります。

どちらの駅で降りたとしても、駅から山頂までの距離はほぼ同じですし、ハイキングコースも整備されているので、お好きな方を選んで頂いていいと思います。

ちなみに私達は浜金谷駅で下車し、鋸山の山頂を目指しました。

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JR内房線浜金谷駅

浜金谷駅から山頂を目指す場合、コースは3つある

浜金谷駅方面から山頂を目指す場合、ハイキングコースは3つあります。

  1. 関東ふれあいの道コース
  2. 車力道コース
  3. 沢コース

3番の『沢』コースですが、台風後の倒木と崩落で危険な状態にあるため、現在通行禁止になっていました。(2021年2月23日現在)

1番と2番のコースはどちらも所要時間は上り約50分、下り約40分ですが、【関東ふれあいの道】コースには観月台とあじさい広場という、ちょっとした広場があります。

もう1つの違いとして、【関東ふれあいの道】コースにはお手洗いが1ヵ所ありますが、【車力道】コースにはお手洗いがありません。 

もし【車力道】コースを選ぶ場合は、事前にお手洗いを済ませておくと安心かもしれません。

 

保田駅から山頂を目指す場合、コースは2つ

保田駅から山頂を目指す場合、ハイキングコースは【遊歩道】コースと【林道金谷元名線】を通る2つのコースがあります。

【遊歩道】コースの所要時間は上り下り共に約40分ですが、【林道金谷元名線】を通るコースは約1時間弱掛かります。

 

関東ふれあいの道コース(全長8.4km)

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浜金谷駅の前にハイキングコースの看板があります。

浜金谷駅で降りた私達は、全長8.4kmの【関東ふれあいの道】コースを選びました。

午前11時に浜金谷駅を出発し、途中の観月台で小休止を挟みながら、12時半ごろ【石切場跡】に到着しました。

巨大な岩の壁面がそびえ立っていて、間近で見るとその大きさに圧倒されます。

直接陽の当たらない部分の多い石切場跡は、空気が一段と冷え込んでいて、ひんやりとした空気が流れているのが印象的でした。

もし夏に来たら、きっと良い避暑地になりそうです。 

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石切場

それから私達は急勾配の石階段を上り、13時に【東京湾を望む展望台】に到着しました。

急な石階段を登り切ると、視界が一気に開けて、眼下に広がる町並みやはるか彼方まで続く東京湾が目に飛び込んで来ます。

今までの苦労が一瞬にして報われるような感覚です。

展望台にはいくつかベンチが設置されているので、そこでコンビニで調達してきたおにぎりやサンドイッチを食べました。

この日は富士山こそ望めなかったものの、最高の景色に心身ともに癒されました。

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東京湾を望む展望台から見た館山方面の景色

ここまで来たら、山頂まではあと少しです。

山頂付近には様々な観光ポイントがありますが、今回は寄り道をせずにそのまま山頂を目指しました。

正直言うと山頂からの眺めは、【東京湾を望む展望台】ほどの感動はありませんでした。

しかし、自分の足で山頂まで登り切ったと言う精神的な満足感を得られました。

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山頂からの景色

山頂で記念写真を撮った後は、林道口を目指して下山をしました。

途中に少し開けた場所があり、そこからは鋸山ダムを望むことができます。

 

林道口からは林道金谷元名線を通り、保田駅までの4.6kmを完歩しました。

実は一番辛かったのが、この林道口から保田駅までの道のりでした。

ほぼ変化のない砂利道とコンクリートの道をただひたすら歩くのは、正直言って少し退屈に感じました。

もしまた鋸山に登る機会があるとしたら、今度は車力道コースを通って下山したいと思います。

その方が変化に富んでいて、きっと面白いだろうなぁと思いました。

 

午前11時にスタート地点の浜金谷駅を出発し、ゴールの保田駅には午後4時に到着しました。 

全長8.4kmのコースを約5時間掛けて歩き抜きました。

体はクタクタに疲れ果てましたが、逆に気持ちはとてもスッキリして、その日は朝まで気持ち良く熟睡できました。

 

初心者向けの山ではあるけど、低名山と侮ることなかれ

今回は房州低名山の一つである鋸山に登りました。

標高だけを見ると、そんなに高く感じないかもしれませんが、実際に登ってみると息が簡単に上がってしまいました。

日頃運動不足の私にとって、石階段はまさに心臓破りでしたが、その先に待っている開放感あふれる絶景に心が癒されました。

私にとっては山に登るという行為自体が、自分自身を癒すことに繋がっていると感じました。

だから、もし「最近ちょっと疲れたな。」と感じている方がいたら、家でゴロゴロするのも良いですが、思い切ってハイキングに行くのもオススメです!

心身共にリフレッシュできますよ。

登山初心者の私にとって鋸山は、無理せず登頂ができるけど、達成感も十分に感じられる癒しの山でした。