私は現在、日本にある中国企業で働いています。
日本人は私を含めて2名のみ、社長も上司も同僚も皆中国大陸か台湾出身です。
会社に一歩足を踏み入れると、そこは中国語が飛び交っていて、まさに中国にいるかのような気分を味わえます。
今回は、中国語を使って働いてみたいという方のために、私の経験を共有したいと思います。
少しでも皆様のお役に立てたら幸いです。
中国語ビジネスレベルって?
中国語をキーワードに求人検索をしていると、必ずと言っていいほど目にするのが、’’中国語ビジネスレベル’’を必須条件に掲げている求人です。
でも正直、’’中国語ビジネスレベル’’って言われても、抽象的過ぎて全然ピンと来ないですよね。
例えば、HSK〇級〇点以上や中国語検定〇級以上など、具体的に明記されていれば、自分が応募条件をクリアできているのか簡単に判断できます。
しかし、実際には上記のような抽象的かつ主観的判断に委ねられるような求人が多く、
求人に応募すること自体を尻込みされてしまう方も多いのではないかと思います。
結局のところ、ビジネスレベルというのは、中国人のクライアントと中国語で対等に交渉ができるレベルではないかと思います。
相手の要求を正確に理解した上で、それに対するこちらの意見や要求を相手にしっかりと伝えることができる。
日本語であったとしても決して簡単ではないことを、中国語で行うというのは至難の業だと思うのは私だけでしょうか…。
中国企業が狙い目かも
自分の中国語がビジネスシーンで通用するとは思っていなかった私は、そのような求人を応募対象から外していました。
しかし、諦めずに求人検索をしていると、数は多くないですが、日常会話程度の中国語でもOKという求人もちらほら見つかりました。
気になった求人は手あたり次第応募してみましたが、書類選考の時点で落とされてしまい、面接すらなかなかたどり着けない状況でした。
当時の私は、中国への留学経験とHSK6級208点というスコアが大きな武器になると少なからず過信していたので、完全に出鼻をくじかれました。
そんな中、巡り合ったのが今の会社の求人で、幸いなことに即日採用してもらえました。
今回の転職活動を通して感じたのは、もしかしたら日本企業よりも中国企業の方が採用してくれる可能性が高いかもしれないということです。
なぜなら中国語ができる日本人は、中国企業では重宝されるからです。
またこれは私の個人的な印象ですが、中国企業は日本企業のように保守的ではなく、何事もスピーディーに決断していく気がします。
このような理由から、たとえ職歴や中国語に自信がない方であっても、やる気さえあればチャンスを与えてもらえる可能性はあると思います。
結局1番大事なことは、思うように進まなくても焦らないことです。(←自分にも言い聞かせたい。)
そうすれば、半ば諦めかけている頃にパッと決まったりするものです。
皆さまがいつの日か、ご縁のある会社に巡り合えると信じて。